離婚した夫に親権をとられ、
愛する息子と一年に一度しか会うことを許されないさゆり。
年に一度だけ息子と再会し、
息子と暮らしていた土地に赴き、
旅館に一泊するのが恒例となっていた。
なぜならさゆりは息子を男として愛していたから…。
家を出る前日、息子と離れ離れになりたくない一心で、息子の童貞を奪ってしまったのだ。
それ以来さゆりは年に一度、息子と会える日だけを心の支えに生きてきた。
しかしお互いに肌を重ねたあの日のことは触れずにいたのだが…。
康平と離れ離れになってから7年の月日が経ち、
息子の父が再婚、息子には義理の母親ができていた。
そんな状況にさゆりは気が気ではなかった。
義理の母親に息子をとられてしまうのではないかと…。
そして息子に義理の母親ができてから初めて二人で会う日がやってきたのだが…。
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