暴走族の一員だった清志。
10代の頃はイケイケでやりたい放題だった彼も、
今では寂れた地方都市の中で仲間からも職からもあぶれてしまい、
うだつの上がらない日々を過ごしている。
唯一の仲間と呼べる暴走族時代の先輩・中沢からはいびられながら、
銅線を盗んだり些細なカツアゲをしながらなんとか暮らしていた。
そんな清志の唯一の心の支えは自分が幼い頃に家を出て行った母・涼華の記憶。
涼華が家を出たのは父の暴力が原因だった。
涼華の両親が半ば無理矢理引き離したのだ。
清志はいつしか涼華から捨てられたと思い、恨むようになっていた。
そして清志23歳のある日、
車上荒らしをしていると車の持ち主と鉢合わせになり、
揉み合いの末に車を奪い、
顔を見られたからと持ち主も同乗させてしまう。
清志はその車の持ち主の顔を見て驚愕した。
生き別れになった母・涼華だったのだ。
涼華は清志の事に気付いてはいない…。
そして当ても無く車を走らせ続け、
山奥にある旅館にとりあえず一泊していく事になるのだが…。
BKD-114
母子交尾 ~伊勢崎路~
3月6日発売です。
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